温泉は、日頃心身に蓄積したストレスを解消する上で、とても有効なリフレッシュ方法といえます。
ただし、とにかく温泉に入れば良いという訳ではありません。人体に負担がかからないよう注意しながら、温泉の効果を最大限に発揮するには、適切な利用方法を知っておかなければならないのです。
まず、温泉に到着したら、いきなり風呂に直行してお湯に入るのではなく、旅館の居室や休憩室でお茶などを飲んでリラックスしましょう。
旅の疲れを少し癒やし、水分補給してから、浴室に向かいます。
風呂場には給水器を設置した温泉が多いので、入浴直前に水分を補給してもかまいません。
お湯に浸かって汗をかくと体内の水分が奪われ、血がドロドロになるからです。
特に、高血圧や高脂血症などの疾患を抱える高年齢者は、浴室で倒れないように水分補給を心がける必要があります。
浴室にはいったら、最初にかけ湯をしてお湯に身体を慣らし、よく身体を洗って清潔にしてから入浴しましょう。
身体を清潔にすれば、温泉の成分が皮膚から体内に吸収されやすくなるのです。
温泉の水温が高い場合は、一度に長湯をせず、時々お湯から出て涼み、身体を休めましょう。
よく温まって汗をかいたら、お湯から出て短時間裸のまま成分が体内に染み込むのを待ちます。
お湯をすぐに拭き取ってしまうと、温泉の成分が十分肌に吸収されないからです。
その後、衣類を身に着け、居室や休憩室で再度お茶などを飲みながら、リラックスします。
身体が柔らかくなっているため、ストレッチ体操をすると更に血行が促進され、リフレッシュできるでしょう。